はじめに
交通事故において、適切な治療・賠償を受けられず後悔しないためには、交通事故の解決を保険会社任せにするのではなく、被害者の方自らが、交通事故の直後から様々なことに注意しなければなりません。
交通事故が起きてから解決までの流れに応じたポイントがあり、被害者の方は、これを正確に理解したうえで、適切な行動をとるように心がける必要があります。事案によって具体的にとるべき行動は異なりますので、詳細については、交通事故に詳しい弁護士にご相談できると安心です。
①接骨院・整骨院で交通事故治療が受けられます!
交通事故で受けたむち打ちなどのケガについて、接骨院・整骨院では、患部の治療ができ、病院では期待できない効果が得られることもあります。検査費用も、原則的に車の自賠責保険から出ますので、安心して検査を受けてください。窓口での負担金はありません。
②交通事故で受けた被害は自己負担になりません!
交通事故で受けた被害については、被害者の方に過失がない限り、接骨院・整骨院での治療費も、加害者またはその保険会社の負担となるため、被害者の方のご負担はありません。
また、過失がある場合でも、人身傷害保険に入っていれば、その保険から治療費が支払われます。
さらに、過失があり、人身傷害保険に入っていない場合でも、自賠責保険金の範囲内であれば、過失が70%未満なら全額が、過失が70%以上100%未満なら20%減額された額が、自賠責保険から支払われます。
③自費治療でも治療費の負担はありません!
健康保険治療ではなく、自費治療でも、治療費の支払いは受けられます。自費治療では、健康保険治療ではできない内容の治療を受けることができ、ケガの早期回復を期待することができます。
④すぐに治療を開始してください!
事故から治療開始までの間が空くと事故とケガとの関係が否定され、保険会社から治療費などの支払いを受けられなくなる可能性があります。
そのため、事故でケガをされた場合は、必ず事故当日、それができない場合にはできるだけ早く治療を開始してください。
⑤整形外科医などの診断書に正確な記載をしてもらってください!
整形外科医などの診断書に記載のないケガなどについては、事故との関係が否定され、適切な治療や賠償が受けられない可能性があります。
整形外科などを受診する際は、痛みがある場所や痛みの程度などをしっかりと正確に伝えてください。
もし、診断書に記載がない場合は、すみやかに整形外科などに行き、痛みがある場所の診察をしてもらってください。
⑥早い段階で必要な検査を受けることが重要です!
早い段階でMRIなどを受けていないと、その後に症状が悪化した場合などに、事故と関係ない、あるいは、軽傷案件であると誤解され、適切な治療や賠償が受けられないおそれがあります。
頭を打ったり、首をひねったり、めまいがするような場合には、必ずMRI検査などの必要な検査をできる限り早く受けてください。
⑦少しでも早く交通事故に詳しい弁護士に相談してください!
病院や接骨院・整骨院選び、医師や接骨院・整骨院の先生との接し方、受けるべき検査、加害者との接し方、保険会社への対応の仕方、警察への対応の仕方など、事故直後から注意しなければならないことがたくさんありますので、少しでも早く交通事故に詳しい弁護士に相談にしてください。